マナーと競技規則
走行マナー
初心者から上級者まで安全に気持ち良くレースを楽しんでいただくため、マナーをしっかり守ってご参加ください。
- 走行中のコミュニケーション
安全な集団走行は、他の選手との協調することが不可欠です。障害物や路面状況などを後続へ伝えたり、追い抜きの際の声がけなど、走りながらコミュニケーションをおこなうことは一般的なことです。安全のためにモラルあるコミュニケーションをとりましょう。
- キープレフト・安全に完走を目指そう
原則としてコース左側を走行しましょう。速度の早い集団(選手)は、追い越し・追い抜きの際は右側を走行します。走行ラインが右側に寄ってしまう箇所でも、自身の走行ラインや速度を保ったまま走行することが大切です。
初心者の方は、まずは長時間(長距離)のレースを完走することを目指しましょう。エンデューロでは様々な速度の集団が形成されます。オーバーペースの集団に無理についていくことで体力や集中力を消耗するより、自身の脚力に合わせた集団で一緒にゴールを目指すことが第一です。
- 追い抜きの際には
追い抜きを行う機会が数多くあります。追い抜く際には、後ろから声をかけ、原則右側から追い抜きましょう。コーナーでは無理に追い抜かないようにしましょう。追い抜いた自転車の前方に進入する際は、十分に先行してから(約3m)にしてください。
追い越される際は、後ろから「追い越します」と声をかけられたら、慌てずに走行ラインと走行スピードを保つようにしましょう。後続選手にとって、前方選手の急な加減速やライン変更ほど危険なものはありません。
- 斜行と急減速は事故の大きな原因
斜行や急な減速など他の選手の進路を妨げたりしてはいけません。特に斜行(進行方向に対して斜めに走ること)は、後続選手にとって大変危険な行為です。
後続選手は、前方選手が急減速をした場合でも、安全が確保できるマージンを保ちながら走行することを心がけましょう。
- フィニッシュ時のスプリント
フィニッシュ直前直後は落車事故のリスクが高まります。入賞に絡まないような場合はもちろんですが、集団が大きい時など無理なスプリントは控えましょう。
あなたのすぐ後続で大きな集団がスプリント勝負なんてこともあります。周囲の状況が十分に把握出来ない場合は、フィニッシュ直後のガッツポーズなどハンドルから手を離すことはやめましょう。
- 止むを得ない停車の際は
機材トラブルや体調不良などでコース途中での停車が止むを得ない場合は、後続選手に声がけやハンドサインなどで状況を知らせ、走行ラインを維持しながら徐々に速度を落としてコースアウトしましょう。
コースアウト後はコース外を徒歩にて会場へお戻りいただくか、コース監視を行っている走行マーシャルがご対応いたします。コース外の安全な場所で待機し、走行マーシャルを待ちましょう。
- サイクリストとしてのマナー
バイクナビのレースは、一般公道や大型運動施設などで開催されます。大会当日は近隣住民の方や会場施設の一般利用者も参加選手の皆様に注目しています。レース中だけでなくサイクリストの模範となるようにお心がけください。
競技規則
おもな競技規則をご紹介します。大会によっては特殊なルールが適用される場合があります。
- ゴール・着順の判定
自転車または体の一部がゴールラインに到達したときをゴールとします。判定は、電子計測タグ・目視・撮影による測定のいずれかを採用します。レース当日に限り、着順について疑義申し立てが可能です。ライブリザルトなどで確認してから、大会運営スタッフにお申し出ください。
- 失格・ペナルティ
バイクナビグランプリ実行委員会(および主催者)は、参加選手に対し規則違反等への罰則(失格・DNF扱い・その他)を下す権限を持ち、その処置を決定します。
規則違反におけるペナルティ対象者および危険行為・迷惑行為など、著しいマナー違反や風紀を乱した場合は、記録や順位の取り消しなどの罰則を下します。
- エンデューロ計測
スタート合図から計測が開始され、各種目に設定された時間(規定時間)経過後に、選手が計測ラインを最初に通過するまでが記録されます。
したがって、走行中に規定時間に達した場合は、次に計測ラインを通過する時点がフィニッシュとなり、(周回数・タイムが)記録されます。
ただし、規定時間15分後に計測は終了となり。その時点でレース終了となります。なお、周回数が同一の場合、規定時間経過後に計測ラインを通過したタイムにより着順を判定します。
- クリテリウム・ヒルクライム計測
スタート合図から開始が開始され、(各選手が規定距離を走り終えた後)フィニッシュラインに達するまでが記録されます。ただし、著しく走行が遅れた場合や設定された制限時間を超えた場合は、大会主催者は計測を打ち切り、その選手を失格(DNF)とする権限を持ちます。
ヒルクライムでは、コース途中にも制限時間を設けられます。
- スタート方法
スタート方式は、ローリングスタートを採用しています。ローリングスタートとは、スタート時から走行スタッフを先導にして、一定の速度を保った状態で集団走行を続け、コース上の指定地点で本スタート(アクチュアリースタート)を行うスタート方式です。ローリングスタート中は、先導スタッフや他の選手を故意に追い抜いたり、急な加減速をしてはいけません。
スタート合図と同時に選手が一斉にスタートするマスドスタート方式は、ヒルクライムやクリテリウムなどの一部の大会で採用しています。
- ピット
エンデューロではピットと呼ばれる選手の交代・待機・補給エリアが設けられます。ピットへの進入および退出の走行路をピットロードと呼びます。ピットロードの先にピットエリアが設定されます。
ピットロードでは停車は禁止です。また走行時には徐行を徹底してください。ピットエリアではチームメンバーの交代や補給などを行うことが出来ます。ピットエリア外でのメンバー交代やボトルの受渡しは失格となります。
コースや種目によって(短時間エンデューロなど)、ピットの設定がないレースもあります。
- 補給
携行している補給食やドリンクは走行中に使用することができます。ただし、ボトル自体の交換や補充を行う場合は、コース上に設けられたピット(またはフィードゾーン)で行ってください。
ピット(またフィードゾーン)でのドリンク等補給食の受け渡しは禁止です。ペナルティの対象となります。
- チームの参加
エンデューロなどにチームカテゴリー種目に参加の場合は、チームメンバー全員が必ず1度はコースインする必要があります。